naka_shoの日記

20代会社員です。

ささる名言

 

  

名言集は、定期的に読み返したくなります。

その時々によって自分に刺さる言葉が異なるからです。

悲しんでいるときには、それに寄り添った名言が目につき、

挑戦したいなと思っているときには、それに合った名言が目につくものです。

 

『大切なことに気づく365日名言の旅 世界の空編』という本を知っていますか?

タイトルの通り365個名言が掲載されています。面白いのは、

その日が誕生日だった偉人の名言が掲載されていることです。

 

例えば、

4月17日は、あの有名な会社JPモルガン創始者ジョン・ピアポント・モルガンの言葉が記載されています。

 

どこかにたどり着きたいと

欲するならば、

いまいるところには

留まらないことを

決心しなければなりません。

 

チーズはどこへ消えた?』との主題と似た意味合いの名言です。

 

このようにその日が誕生日だった偉人の名言を知ることができます。

中でも印象的だった2つの名言を紹介します。

 

1月4日は、宮本延春さんの言葉

1月4日。

宮本延春(教育者:みやもと まさはる)さんの言葉です。

 

明日の天気が心配ならば、

晴れるかどうか悩むのではなく、

雨のときの対策をできるかぎりすることです。

 

悩むときには

「これは悩むことで何かが変わるのだろうか」

と自問自答してみてください。

 

「悩む」と「考える」の違いを知るうえで示唆に富む言葉だと思いました。

あなたは「悩む」と「考える」の違いを説明してください、と聞かれたときなんて答えますか?

 

私は、

「悩む」は、答えが出ないことについて思考すること

「考える」は、答えが出ることについて思考すること

だとこの名言を読んで定義することができました。

 

「○○ちゃんは俺のこと好きかなぁ、、、」

と中学時代悶々とした日々。

これは「悩む」です。相手が自分のことを好きかどうかは、自分で思考したところで答えが出ないので。

 

対して

「明日○○ちゃんに告白すべきか」

これは「考える」です。なぜなら「する」か「しないか」の答えを出せるからです。

 

宮本さんの名言はこの違いを端的に表現しています。

 

「悩む」と「考える」の使い分けは中学時代ならまだしも、仕事においてはとても重要です。「悩む」ことに時間を使ってはいけません。

答え=アウトプットがないからです。仕事は、インプットとアウトプットの繰り返しです。

仕事のアウトプットは、次の仕事のインプットになります。

「悩む」=答えがない=アウトプットがない状態では、仕事になりません。

 

7月7日は、リロイ・ロバート・ペイジさんの言葉

7月7日が誕生日のリロイ・ロバート・ペイジ(野球選手)さんの言葉も刺さりました。

 

もしも、

自分の年齢を知らなかったら

今の自分を何歳だと思うかね?

 

「何を始めるにも遅いなんてことはない」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。

この言葉の裏には前提として「年齢」という概念が存在しています。

「遅い」という言葉に注目してください。

「遅い」には、物差し、つまり、「基準」とその物差しを使用した「比較対象」が必要です。

すなわち、「何を始めるにも遅いなんてことはない」という言葉には、「年齢」という物差しがあるのです。

 

一歩踏み出せない理由が年齢である場合、

その人に対して「何を始めるにも遅いなんてことはない」と言葉をかけることでしょう。

 

リロイ・ロバート・ペイジさんの言葉は、

「そもそも年齢なんて物差しは関係ないでしょ。思ったときに、決心したときにただ始めればよいだけ。」

そう言いたいんだと思いました。

 

ちなみに、リロイ・ロバート・ペイジさんは42歳で新人投手としてメジャーリーグのマウンドに立った方です。

下記記事を参考にさせていただきました。

http://knotitia.com/archives/1841

 

『大切なことに気づく365日名言の旅 世界の空編』にはほかにもたくさんの名言が記載されています。

きっとあなたにささる名言もあるはずです。ぜひ、読んでみてください。

 

おまけ

おまけですが、

『大切なことに気づく365日名言の旅 世界の空編』には逆に、365個しか名言が掲載されていません。

「もっと見たいよ」という方には『人生を動かす 賢者の名言』がおススメです。

1,200個以上名言が記載されています。

 

また、「名言だけではなく、その名言を言った人物についても知りたい」という方には

『成功者が残した引き寄せの言葉』がおススメです。

見開き左側のページに人物のイラストと名言、右側のページにその人と関連深い出来事の説明が記載されています。

 

皆さんの心に残っている名言をぜひ教えてください。

 

 

誤導尋問

 

「100万円あったら何をしますか?」

「中華と洋食どちらが好きですか?」

「あなたの夢はなんですか?」

 

質問とはとても不思議なものです。

質問されると考える時間の長短こそあれ、思考は一度どの質問に答えるために使われます。

 

「いや、そもそも100万円なんてあるんだっけ」と考えるよりも先に

「うーん、100万円あったらほしい家電を買うかなぁ」と思考が進んでいきます。

 

質問には、相手を強制的に思考させる力があるのです。

 

自分の経験を振り返って見ても、就活のときに

「学生時代一番力を入れたことはなんですか?」と面接官に聞かれたとき、

事前に準備していたものを言いますが、頭の中はその質問に回答することでいっぱいになります。

 

谷原誠さんという方が書いた『「いい質問」が人を動かす』という本があります。

谷原誠さんのご職業は弁護士だそうです。

この本は谷原誠さんの経験と、体系的に分類された質問の種類、場面ごとの良い質問などが記載されており、

今後私自身が質問をする際の参考にできそうです。

 

良いなと思った部分は「希少性の原理」など心理学の知識も得ることができる点です。

ただ体験談を書く形式ではなく、なぜそれが有効なのかという知識面も記載されています。

 

そんな『「いい質問」が人を動かす』の中でなるほどなと思った部分は「誤導尋問」です。

これは「第1章 知りたい情報を楽々獲得する6つのテクニック」の「・だめな質問7つのパターン」と

「第3章 その気にさせる「いい質問」」の「・誤導質問〜知らない間に肯定させる禁断の技術」に出てきます。

 

誤導質問というのは、質問の前提に誤った事実を挿入することによって、自分の意図した証言を引き出そうというものです。

atutakeさんのブログより引用させていただきました。

こちらは誤導質問となっていますが、誤導尋問と意味合いは変わりません。

http://atutake.hatenablog.jp/entry/20090805/1249454151#:~:text=%E8%AA%A4%E5%B0%8E%E8%B3%AA%E5%95%8F%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%AF,%E5%BC%95%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

 

例えば下記のような例が本では出てきます。

検事 「あなたは、被告人が被害者を殴った時、どこにいましたか?」

弁護士「異議あり。誤導尋問です。今の質問は被告人が殴ったことを前提として質問です。」

 

誤導尋問は、裁判で実施することは禁止されているそうです。

しかし、実生活では禁止されていません。

 

この例を読んで先日家電量販店にいったときにも誤導尋問が使用されていたことを思い出しました。

大手家電量販店にて、テレビコーナーにいたときのことです。

いくつかテレビの商品説明を受けて、「こちらとこちらどちらが良いですか?」と質問されました。

この質問には「テレビを購入すること」が前提として潜んでいるのです。

恐ろしいのは、こちら側も「買うとしたらどっちがいいかな」と考えてしまっていることです。

 

賃貸不動産を見に、仲介業者にいったときに同じような経験をしたかたは多いのではないでしょうか。

3件ほど内見をしたあとに不動産屋さんに戻り「3つのうちどれが良いですか?」と質問されたことはないでしょうか。

これも、ピンと来る物件があったかなかったかに関係なく、契約することが前提となっている質問です。

 

営業として誤導尋問が使用されてしまうとまんまと乗ってしまうかもしれません。

また、それが誤導尋問だと気づいてしまうと、その営業担当者のことが信用できなくなってしまうかもしれません。

営業担当者の方は自身の売上のために仕事をしているわけですからそういったテクニックを使うのは当然といえば当然なのですが。

 

さて、営業で誤導尋問されたらちょっと不快になりそうですが、仕事においてタスクの依頼にはうまく応用できます。

例えば、あまり気乗りのされないタスク依頼です。

 

「来週の水曜日までに、営業資料としてこれらのデータをまとめておいて。」

と依頼してしまう場合、依頼される側としては「タスクが増えた」とマイナスな感情になってしまうこともあるかと思います。

 

ここで、

「来週の水曜日までに、このデータを営業資料としてまとめてほしいんだけど、資料まとめるとしたらどんな工夫をしながら刺さる資料を作る??」

と質問して依頼されるとします。これは、タスクを実施することが前提となっている誤導尋問ですが、

工夫が求められていることから、思考がタスクが増えたことではなく、どう工夫するかに向けることができ

マイナスな感情を持たれることを避けることができるでしょう。

 

仕事上でも誤導尋問をうまく使っていきたいところです。

 

『「いい質問」が人を動かす』には他にも色々なテクニックが載っています。

また、章立てが細かいのでかなり読みやすい内容になっています。

ぜひ、読んでみてください。

 

Kindle unlimitedにもある書籍なのでぜひ