簡単な仕事をなめてませんか?
下駄番を命じられたら、日本一の下駄番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下駄番にしておかぬ。
この言葉を聞いたことはありますか?
小林 一三の言葉です。
関西出身の方はかなり身近に感じるのではないでしょうか。
梅田の阪急百貨店は土日になると人がごった返す程の人気百貨店です。
阪急電車は今では神戸・京都・大阪をつなぐ一大鉄道網です。
さらには、宝塚歌劇団の始まりも小林一三のエンタテインメント事業からです。
そんな小林一三は数々の名言を残しています。
こちらには小林一三の名言が掲載されており、知っておいて損はないと思います。
http://earth-words.org/archives/4735
私が特に印象に残った言葉は、
下駄番を命じられたら、日本一の下駄番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下駄番にしておかぬ。
でした。
実は、知り合いから教えてもらった言葉です。
その時はかなり印象的で、数日間頭から離れませんでした。
小さいタスク、私じゃなくてもできる仕事に対してモチベーションを低下させていた時にこの言葉を教えてもらいました。
いやぁ、ガツンと来ましたね。
モチベーション低くダラダラ仕事をしているとします。
それを見ている上司は、「こいつには、より重要な他の仕事は任せられないな」と思うでしょう。
結局、上の仕事は任されなくなります。
今はペーパレスで、リモートでの仕事が増えてきたので資料コピーとかはほとんどないかもしれませんが。
私が1年目のときに資料コピーの仕事を経験しました。
その時は、特になにも考えずコピーしましたが、
こういったコピー1つとっても疎かにしてはいけないと思います。
コピーすらまともにできないやつに、お客様との交渉なんて任せたくありません。
これは意味のないと思う仕事に対して一所懸命にやったほうがいい、ということではありません。役員会議等で使用する資料をコピー・印刷するという目的があれば意味のある仕事で、誰かがやらなければいけません。
意味のないと思う仕事とはこのようなものです。
メガバンクに就職した知り合いは、毎日先輩よりも30分ほど早く出社し、支店の引き出しの鍵を開ける仕事が新人にはあると言っていました。
引き出しの鍵なんて出社した人が自分で開ければいいだけの話です。
不必要な時間帯に引き出しが開放されるのも防げますし。
こんなことに一所懸命になる必要はありません。
「これ新人がやる意味なくないですか?」でいいと思います。
それが通らない組織ならさっさと転職しましょう。
やる必要があるが、誰でもできる仕事は逆にチャンスです。
どうせみんなやる気はないですから競争率は低く、ちゃんと実行すれば信頼を貯金することができ、他の仕事も任せられるようになるでしょう。
次の仕事もキッチリこなしたら、更に大きな範囲を任せられる、責任委譲してもらえる。
その繰り返しです。
しかし、
今の仕事で一番になるよう動かない人は結局そのランクで止まってしまうのではないでしょうか。
下駄番を命じられたら、日本一の下駄番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下駄番にしておかぬ。
仕事の向き合い方に関して示唆を与えてくれる言葉ではないでしょうか。
ちなみに、ですが、自己啓発本や名言などは、それぞれ比べてみると結構矛盾しています。
しかし、ときと場合によってそれぞれ正義なんです。
なので、自分の気分や状態によって都合のいい内容を吸収すればいいと思います。